島主夫雑記

石垣島在住、パート主夫の雑記です

「やることリスト」より「やれたことリスト」を挙げていくと毎日の家事も少し楽しくなる。"自己承認力"のはなし

こんにちは島主夫です!

台風18号、わたしが以前ブログで紹介した進路予想を大幅に変え、石垣島をふくむ八重山諸島にぶち当たってきました…。

久しぶりの迫力ある台風。停電などは起こらなかったのですが、電話・ネットが一切使えない通信障害が約11時間続き、文字通り「孤島」状態に。ネットが無くなるとほんと不安になりますね。

 

さて、9月の中頃でしょうか。ZOZOの執行役員である田端信太郎氏が、なかなか刺激的なことを呟いて炎上してましたね。以下がそのツイートになります。

 

 ほうほう。お子さんが3人いて、奥様が海外へ。

その間の家事の一切を田端氏がやっていたようですが、なんと1日の家事を1時間程度で終わらせていたとか!

そのうえで主婦やお母さんたちに向け「家事が1日8時間かかるって、何やってるの?」と疑問を投げかけています。

このツイートに主婦やお母さんらが大反論。

具体的な反論内容ははぶきますが、ざーっと反論ツイートを見ていくと、全体的にみなさんの怒りの根源にあるのは、

「みんなが思ってるより主婦(家事)は大変なんです!」

なのかな、と思いました。

この主張、少し見方を変えると、

「家事は大変なのに気付いてくれない」

「育児は大変なのに理解してくれない」

というとこから発生してそうです。日々家事や育児をこなす主婦(主夫)やお母さんたちは、家事や育児が「実はめちゃくちゃ大変なのに」「(世の中は)理解してくれない」「認めてくれない」という不満を抱えているということになります。

 

田端氏が言う「家事は1時間で終わる説」は実際どうなのか、という問題は今回置いといて…

 

「理解してくれない(理解して欲しい)」「認めてくれない(認めて欲しい)」という感情、ありますね…ぼくは大アリです。認めて欲しいですし、理解して欲しい。これ、「承認欲求」といって、このように他者に自分を承認してもらいたいという欲求を「他者承認」と呼ぶそうです。

家事というのは悲しいもので、ほとんど誰も見てくれないうえに、当たり前のこととして軽視されがちなところもあります。

「承認されている」ことを日々どのぐらい実感しているかどうかが、家事や育児に対するストレスや不満の度合いと関係していそうですね。

 

「承認」というのは人間が生きていくうえで非常に重要だったりします。

承認というのは、突き詰めると「ここに存在していてもいい」ということです。人間の生の根底にあるべきものですね。

逆に「ここに存在しても、存在しなくてもいい」となると、それこそ生を否定されてしまったように感じてしまいます。

 

働いていると、雇用者から"労働"と引き換えに承認を得ることができますね。もしくは賃金といった対価をもって承認を実感することもできます。先輩から「お前最近よく頑張ってるな」と言われることもひとつの承認にあたるかもしれません。

しかし家事や育児には先輩がいません。雇用関係を結ぶ会社があるわけでもありません。賃金も発生しません。

「誰が自分の日々の頑張りを認めてくれるの?」

「こんなに頑張ってるのに誰も見てくれない」

そう思ってしまいます。

ここで間違いをおかしがちなのが、

これら家事や育児に対する承認を「他者」に求めてしまうということ。

さきほど述べた「他者承認」という欲求です。

"家"という非常に限られたコミュニティでは、それがパートナーに向かってしまいます。

「玄関を掃除したのに気付いてくれない」

「皿を洗っても感謝されない」

結論から言うと、家事に限っていえば、他者に承認を求めはじめるとキツいです。やめましょう

なぜか。家事は生活がある限り繰り返しやってくるものだからです。終わらないものに対して、終わらない承認を求め続けることになります。求めるほうも、求められるほうも、破滅します。やめましょう。

 

では誰があなたに承認を与えてくれるのか?

あなたです。

 

 実は自分も最近知ったのですが、

承認って、自分で自分に与えることができるみたいです。

これは「自己承認」と呼ばれるようで、他者から承認を得たいと思う「他者承認」とはまた別の承認欲求になります。

「何キロ痩せたい!」「筋肉つけたい!」みたいな欲求です。このハードルが高いと「自分は頑張りが足りない」と自己否定につながります。

ということで、この自己承認のハードル、とことん下げちゃいましょう。

 

お皿を洗った。お皿を洗った自分はえらい。

洗濯をした。洗濯をした自分はえらい。

自分はここにいていい存在だ。自分は頑張って今日も家事をしているetc...

パートナーに求めていたものすべて、気付いてもらえなかったあれこれ、ぜんぶ自分で、自分に与えるようにすると、あら不思議…これまで苦痛だったり、不満に思ってたことも、楽になります。ぼくは楽になりました。

 

「自己承認」「他者承認」どちらも大切な欲求のようですが、

家事に関していえば、「他者承認」は考えず「自己承認」の欲求をうまく使い、自分自身を満足させてあげることがよさそうです。

「自己承認力」と命名することにします。

 

さて、この自己承認力、具体的にどう伸ばしていくかなのですが、

最近ぼくがやるようにしているのは「やれたことリスト」の作成です。

よく「やることリスト」は聞きますね。

・洗濯をする

・牛乳を買いに行く

・通帳を記帳しにいく

・子どもの迎えにいく

こういったタスクを一覧にするやつです。これはもちろん有効なもので、付箋などに書き出して貼っておくと、うまく動けたりします。実践されている方も多いと思います。

ただ一方で、リストを書き出すのも難儀、という方もいますね。

ぼくもその一人です…

付箋に書いて貼る、アプリをひらいて登録する、この作業がかなり面倒。ぼくもサボります。さらに言うと、リストを挙げることが逆にストレスになったりします。

一覧で見れるのはいいですが一覧で見れるからこそ「うわあ…この量やるのか」と心が折れることも。。

 

そういう時、逆に「今日やれたことはなんだろう」と考えてみましょう。

まだやることリストはたくさん残っている。いやでも、少し振り返ってみましょう。

・朝ちゃんと起きれた

・朝ごはんでパンを焼いて家族に出せた

・お皿を洗えた

・洗濯機のスイッチを押せた

こうやって見ると、なんだか「あれ、すでに自分めっちゃ頑張ってるじゃん」と思えてきませんか?

「朝ちゃんと起きる」のは当たり前だろ!という声が聞こえてきましたか?いや、いいんです。承認を与える条件を決めるのもあなた自身。あなたが決めればいいんです。あなたが「やれた」と思えば、どんなことでもそれは立派な「やれたコト」なのです。

この調子で、まずはどんな些細なことにもまず承認を与えてみるクセをつけると良いと思います。

・窓を開けて空気の入れ替えをした

・ルンバのスイッチを入れた

ティッシュが空になったので新しいのを出した

・洗濯が終わったので取り出した

どうでしょうか?めちゃくちゃやれてませんか?自分ですら見逃してたこと、当たり前と思っていた小さな家事、あれもこれもぜんぶ、あなたが今日達成できたタスクなのです。

この「やれたことリスト」、やることリスト同様、書き出してみるのも良いですし、それが面倒なら寝る前に思い出すだけでも良いと思います。

 

家事や育児に関しては、自己承認のハードルをガンガンに下げ、もりもりに承認欲求を獲得していく。これが今ぼくが考える最適な手段かなと考えます。

えらそうに言っていますが、自分もまだうまくできていないです。うまくいかないことのほうが多い毎日です。

それでもどうにか工夫しながら、

ほんの少しでも、日々を楽しく生きていけたら良いですね。

では、今日はこのへんで!